@ 相変わらず暇はないですが、とりま取り急ぎ……兄貴誕生日おめでとおおおおおおおおおおおおおおおう!!!!!諸事情(※00ドラマCDのせい)で何も買えないだめなはとこでごめんなさい………うっうっ でもわたし、兄貴のことが大好きです!これからも神でいてください^ω^3分の一も通じないながらもなんかイロモノかいたんでお納めくださいっ!
★☆★マイボス・マイヒーローしょうじん兄貴こと椎茸さんへの献上品です。趣味に走ってすいません!
※窮鼠はチーズの夢を見る&00のダブルパロ/28グラハム×30ロックオン
※カプ?頑張りました、 グ ラ ロ ク です
※ちなみにCD本編後日談です
雨は、きらいだ。
俺はあの男のことがどうしても手放せないのだ・と、否、俺はあの男に捨てられたくないのだ・と望んでもいないのに目の前に突きつけられたあの雨の日。湿っぽさと煙草の匂いが充満するタクシー。残酷な最終宣告は誰でもない自分の口から紡がれた。なんだかひどくひやりとしたのを覚えている。認めたくはない、それでも抗いようのない真実に足元をもっていかれるかんじ。過去にも経験した、大切なものを喪う恐怖。足元から凍り付いて、動けなくなって、心臓を冷凍漬けにされたようなあの感覚は、今でも夢に見る。あんな冷たさは、もう二度と御免だ。
それでも、雨はその冷たさを連れてくる。あの空気を連れてくる。
雨なんか、きらいだ。
「…ニール、」
「グラハム」
「雨 が、降っているな」
「……そうだな」
あの日みたいだとはお互い口が裂けても云わない。グラハムは傍若無人だが、なんだかんだ彼はそれ以上に俺のことを第一に考えてくれているらしいのだ。グラハムはしあわせそうな顔をして未だに怯えている。俺を手に入れてしまった、この世界に引きずり込んでしまったという自意識過剰な罪の意識に怯えながら、肌を寄せる。
そのことを俺は知っている。グラハムは雨の日、俺をひどく甘やかす。必要以上のそれは、時々心地よく、時々ひどく気まずい。
あんなに毅然としていた最初の頃とは大違いだ。
『ニール、私しかいないだろう』
俺を散々ばかにして罵倒して、愛している、と云ったその口でさよならと告げたあの声を、俺は未だに忘れられないままでいる。
ああ確かに俺にはお前しかいなかったよ、結局俺の中はこんなに簡単におまえでいっぱいになってしまったさ、それこそただの吸殻1本も捨てられないような女々しい男に成り下がって、さ。さらさらとしたシーツにくるまりながら思う。
(おれはしあわせなんだろうか、)
そんなこと知らない。いつだって流され流されて生きてきた俺にはあまりにも難易度高い質問だ。簡単に答えが出るものでもないと思うし、そうやって簡単に答えが出るものなんて大抵まがいものだと知っている。
(かれはしあわせなんだろうか、)
分かるわけもない。ただ、相手の気持ちを考えるなんて、まるで恋のようだと思う。そう、恋のよう、だと。
(これが恋なんて絶対に認めてやるものか)
雨なんかきらいだ。どうせ無駄に感傷的になるだけなのだから。
PR